産後の体を労わりながら、ゆっくりと健康を取り戻していく産褥体操。
出産直後のママにとって大切なこの時期の体操について、その効果や注意点、基本的な動きをご紹介します。
赤ちゃんとの新しい生活に慣れる中で、自分の体のケアも忘れずに。心と体の回復を助ける産褥体操で、より快適な産後生活を送りましょう。
産後の母体が直面する「産褥期」とは、出産後6~8週間にわたる体の回復期間のことを指します。
この時期、妊娠中に起こった体の生理的変化が徐々に妊娠前の状態へと戻っていきます。
産褥期には、激しい運動や過度な食事制限は避けるべきで、体を休めて回復に専念することが推奨されます。
◎産後に受けるダメージ
●骨盤底筋群のダメージ
骨盤底筋群は、骨盤の底にある筋肉の総称で、膀胱や子宮、直腸などの内臓を支え、尿道や膣、肛門を引き締める重要な役割を担っています。
妊娠中の赤ちゃんや胎盤の重みにより、これらの筋肉は平常時よりも薄く引き伸ばされて弱くなり、出産後はホルモンの変化によってさらに緩み、骨盤が動きやすくなります。
この状態では、尿漏れや子宮脱、膀胱脱、腰痛、恥骨痛などを引き起こす原因にもなり得ます。
●腹筋群へのダメージ
妊娠により大きくなったお腹は、腹直筋が中央で左右に約2.7cm以上離れることがあり、これを腹直筋離開と呼びます。
産後6週間で6人中10人、産後1年で2人中1人が腹直筋離開を経験しているとされます。
この状態で行う腹筋運動は、尿漏れ、腰痛、恥骨痛を誘発し、腹直筋離開の治癒を妨げる可能性があります。
●内臓や靭帯への負担
妊娠10ヶ月で、子宮の容積は妊娠前と比べて2,000~2,500倍に増加します。
この結果、子宮が膨らみ他の内臓に圧力がかかります。
さらに、分娩時には骨盤を支える靭帯や骨にも大きな負担がかかり、妊娠期間中のホルモンの変化も母体に大きな影響を与えます。
◎産褥期の過ごし方
産後の体は、交通事故に例えられるほどの大きなダメージを受けています。
退院後の最初の2週間は特に、体をしっかり休めることが重要です。
産褥期は、母体を回復させるための大切な時間です。
この期間に適切なケアを行い、無理なく体の回復を目指しましょう。
産後のケアには、体と心の両方の健康を考慮することが大切です。
骨盤底筋群や腹筋群の回復を助ける産褥体操を取り入れ、栄養バランスの良い食事を心がけください。産褥期の適切な過ごし方を通じて、健やかな産後の生活を送りましょう。
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