皆さんは、タミータイムという言葉を
知っていますか?
タミータイムというのは
赤ちゃんが起きているときに
大人が見守っているなかで
うつぶせにして過ごさせることを言います。
日本では
「うつぶせ遊び」「うつぶせ練習」「腹ばい練習」
などと言われています。
今回は、そんなタミータイムについて
「いつから始めていいの?」
「どんな効果があるの?」
などお困りのママさんに向けて
産後ケア専門サロン〜Momの休日〜で
赤ちゃん発育ケアを専門とする私が
詳しく解説していきます!
ぜひ参考にしてみてください。
近年、乳児突然死症候群(SIDS)の予防に
うつぶせ寝を避けることが定着してきましたが
過度にうつ伏せをさけてしまいがちな傾向に
なってしまっているんです…
うつ伏せで寝かせつけなければいいのであって
うつ伏せの姿勢は胎内姿勢に近く
呼吸状態もよくなり
体幹トレーニング(発達促進)にもなり
最近話題にもなってきている
頭の変形予防にもなります。

タミータイムは
いつからしたらいいの?
日頃サロンでママたちの育児相談に乗る中で
「タミータイムっていつ始めたらいいんですか?」
という質問をよく受けます。

教科書的には
「生後1ヶ月頃から」とされていますが…
赤ちゃんの個性や発達のペースはそれぞれ。
私たちも必ずしも月齢だけで判断するのではなく
赤ちゃんの様子を観察しながら
スタート時期を見極めるようお伝えしています。
早ければ生後1ヶ月頃から
焦らずゆっくり
生後1ヶ月を過ぎて、首が少しずつ
しっかりしてきたかなと感じる赤ちゃんには
タミータイムを始める良いタイミングです。
初めてのタミータイムは
ほんの数秒からで大丈夫。
赤ちゃんが嫌がらないか
苦しそうじゃないかを見守りながら
少しずつ時間を延ばしていきましょう。

サロンに来られるママの中には
「早く始めた方がいいんですよね?」
と焦ってしまう方もいらっしゃいますが
決してそんなことはありません。
生後1ヶ月未満の赤ちゃんの場合
まだ首の筋肉が十分に発達していないため
無理にうつぶせにすると
負担がかかってしまうこともあります。
タイミングも重要
- 授乳後すぐを避ける
満腹の状態でうつぶせにすると
吐き戻しやすくなることがあります。 - 機嫌の良い時を選ぶ
赤ちゃんがリラックスしている
時間帯がベストです。
眠い時やぐずっている時は避けましょう。 - 短時間からスタート
最初は1回数秒から始め
徐々に時間を延ばしていきましょう。
首が座ってからのステップアップ
生後3~4ヶ月頃になり、首がしっかりと
座ってきたら、タミータイムの時間を
少しずつ増やしていきましょう。
1回の時間を数分程度にし
1日に数回取り入れるのが理想的です。
この頃になると
赤ちゃん自身も周りのものに興味を持ち始め
うつぶせの姿勢で顔を上げたり、手を伸ばしたり
する様子が見られるようになります。

ママの心の余裕も大切
そして、何よりも大切なのは、ママやパパが
リラックスしてタミータイムを楽しめること。
育児で忙しい毎日の中で
「タミータイムをしなきゃ!」
とプレッシャーに感じる必要はありません。
赤ちゃんの機嫌が良い時
ママやパパに少し心の余裕がある時に
遊びの一環として取り入れてみてください。
タミータイムによる効果
タミータイムは、赤ちゃんの成長において
様々な良い影響をもたらします。
具体的にどのような効果があるのか
一つずつ見ていきましょう。
1. 首や肩の筋肉が鍛えられる
うつぶせの姿勢は、赤ちゃんにとって
首や肩の筋肉を使う良いトレーニングになります。
まだ首がグラグラしている赤ちゃんも
タミータイムを続けることで
徐々に頭を持ち上げられるようになり
首の筋肉がしっかりと発達していきます。

2. 首の筋肉が堅くなったり
後頭部が平らになるのを防ぐ
赤ちゃんは寝ている時間が長いため
同じ体勢でいると首の後ろが圧迫され
首の筋肉が緊張してしまったり
後頭部が平らになってしまうことがあります。
タミータイムでうつぶせ姿勢を取り入れることで
これらのリスクを軽減することができます。
3. 寝返りやおすわり
ハイハイに必要な筋肉を丈夫にする
タミータイムで鍛えられる
首や肩、背中の筋肉はその後の寝返り、おすわり
ハイハイといった運動発達の基礎となります。
早い段階からタミータイムを取り入れることで
発達をスムーズに進める手助けになります。
4. 呼吸状態の改善
うつぶせの姿勢は、胎内での姿勢に近く
赤ちゃんの呼吸が楽になるとも言われています。
特に、鼻水が詰まりやすい
赤ちゃんにとっては、うつぶせにすることで
呼吸がしやすくなる場合があります。
5. 体幹の発達促進
タミータイムは、体の中心部分である
体幹を鍛える効果も期待できます。
体幹がしっかりすることで
バランス感覚が養われ
その後の運動能力の発達につながります。

6. 頭の形の変形予防
近年注目されているのが、タミータイムが
赤ちゃんの頭の形の変形予防になるという点です。
仰向けで寝る時間が長い赤ちゃんは
後頭部が平らになりやすい傾向がありますが
タミータイムでうつぶせの時間を設けることで
頭の形が整うのを助けることができます。
このように、タミータイムは赤ちゃんの
健やかな成長をサポートする
たくさんの嬉しい効果があるのです。
ただし!
安全に配慮して行うことが非常に重要です。
安全第一で楽しいタミータイムに
タミータイムは赤ちゃんの成長に
良い影響がたくさんありますが
安全に行うことが何よりも大切です。
いくつかの注意点をしっかり守って
赤ちゃんとの触れ合いの時間を楽しみましょう。
1.周囲の環境を安全に整えましょう
赤ちゃんをうつぶせにする場所は
必ず硬めの床 を選びましょう。
柔らかい布団やクッション、タオルや枕などは
赤ちゃんの顔が埋まってしまい
窒息のリスクを高める原因になります。
畳の上や、ベビー用の
硬めのプレイマットなどが適しています。
また、周りに赤ちゃんが掴んで口に入れてしまう
可能性のあるものは置かないようにしましょう。
2.必ず大人が注意深く見守りましょう
タミータイム中は
絶対に赤ちゃんから目を離さないでください。
うつぶせの状態は、予期せぬ事故が
起こる可能性があります。

家事をしながら、スマホを見ながらといった
「ながらタミータイム」は非常に危険です。
必ず大人が赤ちゃんのそばで見守り
少しでも異変を感じたら
すぐに仰向けに戻せるようにしておきましょう。
3.眠りそうな時はすぐに中止しましょう
タミータイム中に赤ちゃんが
眠ってしまうのは避けたい状況です。
うつぶせの姿勢で寝てしまうと、窒息や
乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが
高まります。
眠そうだなと感じたら
無理せずタミータイムを中断し
仰向けに戻してあげてください。

また、ママやパパが疲れて眠たい時も
安全のためにタミータイムは控えましょう。
4.赤ちゃんのペースに合わせて
無理なく行いましょう
タミータイムは、赤ちゃんにとって
新しい体勢なので、最初は嫌がることもあります。
無理やりうつぶせにしたり
時間を長くしたりする必要はありません。
赤ちゃんの機嫌が良い時に、短時間から始め
少しずつ慣らしていくことが大切です。
赤ちゃんが泣き出したり、嫌がる様子を見せたら
すぐに中止して、また別のタイミングで
試してみましょう。
5.授乳直後は避けましょう
満腹の状態でうつぶせにすると
赤ちゃんが吐き戻しやすくなります。
タミータイムは、授乳後すぐは避け
少し時間を置いてから行うようにしましょう。
これらの注意点を守って
安全にタミータイムを取り入れてみてください。
名古屋市瑞穂区にある
「産後ケア専門サロン Momの休日」では
赤ちゃんのケアに特化した施術を行っています。

瑞穂区だけでなく、緑区、天白区、南区
港区など、近隣の区からも多くのママさんが
通われ、効果を実感されています。
- ベビー整体・赤ちゃん整体
赤ちゃんの体の歪みを整え
筋肉の緊張を和らげます。
(便秘や反り返り、ずりばいできないなど) - 抱っこ指導
正しい抱っこの仕方
まんまる抱っこのコツを、丁寧に指導します。 - 育児相談
授乳姿勢や寝かしつけ、発育の悩みなど
育児に関するお悩みをお伺いします。
もし、不安なことや疑問があれば
遠慮なく専門家にご相談ください。
焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて
楽しい時間を作ってあげてくださいね♪