授乳のたびに、飲んだミルクを
タラ〜っと吐き戻してしまう赤ちゃん。
「よくあること」と頭では分かっていても
「ちゃんと栄養になってる?」
「このままだと体重は増えるのかな?」
と心配になりますよね。
ゲップをさせても、授乳姿勢を工夫しても
なかなか改善しない…。
もしかしたら、その原因は…
多くの人が見落としている赤ちゃんの
「体の緊張」や
「お口ポカン」にあるのかもしれません。

この記事では、産後ケアと
赤ちゃんの体の専門家である私が
吐き戻しの隠れた原因と
それが赤ちゃんの成長にどう影響するのか
そして、専門的なケアについて詳しく解説します。
目次
- はじめに:「よく吐く子」で片付けて大丈夫?
- 【重要】吐き戻しと体重増加の関係|双子の事例から見る「個性」では済まされない理由
- 隠れた原因①:飲んだミルクを押し出す「全身の筋緊張」
- 隠れた原因②:うまく飲めず空気を飲む「ポカン口」
- あなたの赤ちゃんは大丈夫?体の緊張&お口のセルフチェック
- ケアを始める前に:注意すべき「嘔吐」との違い
- 専門家による根本アプローチ:「産後ケア専門サロン Momの休日」のベビーケア
- まとめ:赤ちゃんの「飲めた!」を育てるために
1. はじめに:「よく吐く子」で片付けて大丈夫?
赤ちゃんの胃というのは
大人のようにカーブしておらず、まっすぐな
徳利(とっくり)のような形をしています。

また、胃の入り口の筋肉(噴門)もまだ
未熟なため、少しの刺激でミルクが逆流しやすく
吐き戻し(溢乳:いつにゅう)は
多くの赤ちゃんに見られる生理現象です。
しかし、「うちの子はよく吐くタイプだから」と
全てを赤ちゃんの「個性」で
片付けてしまうのは
少し待ってください。
頻繁な吐き戻しの中には
赤ちゃんの体が発している
SOSサインが隠れていることがあるのです。
2. 【重要】吐き戻しと体重増加の関係|双子の事例から見る「個性」では済まされない理由
吐き戻しが直接的に関わってくるのが
「体重の増加」です。

せっかく飲んだミルクを
毎回のように吐き戻していては
必要な栄養を十分に吸収することができません。
以前、当サロンに来られた
双子の赤ちゃんのケースをお話しします。
ほぼ同じ体重で生まれた双子でしたが
片方の赤ちゃんだけが
頻繁に吐き戻しをしていました。
ご両親は
「よく吐く子なのかな」
と思っていたそうですが
1ヶ月健診、2ヶ月健診と月日を重ねるうちに
吐き戻しがある子とない子とでは、徐々に
体重の差が明らかに出てきてしまったのです。
このことからも、頻繁な吐き戻しは
単に「服が汚れる」という問題だけでなく
赤ちゃんの健やかな成長に関わる重要なサイン
である可能性があるのです。
3. 隠れた原因①:飲んだミルクを押し出す「全身の筋緊張」
一般的な吐き戻し対策をしても改善しない場合
赤ちゃんの
「全身の筋緊張」が原因かもしれません。

体がガチガチだと、お腹が圧迫される
出産時の影響や、在胎中の姿勢の癖などで
生まれつき体に強い緊張を
持っている赤ちゃんがいます。
特に、背中や首の筋肉が常に緊張していると
体が反り返りやすくなります。
この反り返る力がお腹を圧迫し
飲んだミルクを胃から押し出してしまうのです。
また、呼吸の主役である
横隔膜が緊張で硬くなっていると
それも胃を圧迫する原因になります。
4. 隠れた原因②:うまく飲めず空気を飲む「ポカン口」
もう一つの隠れた原因が
お口が常にポカンと開いている
「ポカン口」です。

お口が閉じられないと、空気を大量に飲んでしまう
お口がポカンと開いている赤ちゃんは
舌が正しい位置(上顎)に
収まっていないことが多く
おっぱいや哺乳瓶の乳首を
うまく密閉して吸うことができません。
その結果、ミルクと一緒に
大量の空気を飲み込んでしまうのです。

胃が空気でいっぱいになると、ゲップと一緒に
大量のミルクを吐き戻してしまいます。
ゲップをたくさんさせても吐き戻しが多い子は
この「飲み込む空気の多さ」に
問題があるのかもしれません。
5. あなたの赤ちゃんは大丈夫?体の緊張&お口のセルフチェック
- 【体の緊張チェック】
- ▢抱っこすると体を反らせて
エビ反りになることが多い - ▢手足が突っ張っていることが多い
- ▢いつも同じ方向ばかり向く(向き癖)
- ▢体が硬い感じがする
- ▢抱っこすると体を反らせて
- 【お口のチェック】
- ▢普段、お口が
ポカンと開いていることが多い - ▢授乳中に「チュッチュッ」という音や
「カチカチ」という音がする
(空気を吸っているサイン) - ▢舌の動きが少ない、または舌の裏の筋
(舌小帯)が短いように感じる
- ▢普段、お口が
これらの項目に複数当てはまる場合は
体の緊張やお口の問題が
吐き戻しに関係している可能性があります。
6. ケアを始める前に:注意すべき「嘔吐」との違い
ほとんどの吐き戻しは心配いりませんが
中には病的な「嘔吐」が
隠れている場合もあります。

以下のサインが見られる場合は
ケアの前にまず専門的な
医療機関の判断を仰ぐことが重要です。
- 噴水のように勢いよく吐く
- 吐いたものが緑色、黄色、血が混じっている
- 吐いた後、ぐったりして機嫌が悪い
- 体重が全く増えない、または減っている
- お腹が張っている、下痢が続く
これらの場合は、赤ちゃんの体のケアではなく
治療が必要な可能性があります。
7. 専門家による根本アプローチ:「産後ケア専門サロン Momの休日」のベビーケア
「うちの子、体の緊張が強いかも…」
「ポカン口が気になる…」
そう感じたら、ぜひ専門家にご相談ください。
名古屋市瑞穂区にある
「産後ケア専門サロン Momの休日」では
一般的な吐き戻し対策だけでなく
その根本原因となりうる
赤ちゃんの「体の緊張」や
「お口の状態」にアプローチする
専門的なベビーケアを行っています。

産後と赤ちゃんの体の専門家である私が
- ベビー整体
赤ちゃんの全身の緊張を優しく解きほぐし
体がリラックスできるように導きます。 - 口腔機能へのアプローチ
お口周りの筋肉の緊張を和らげ
舌が正しく使えるように促すことで
上手な哺乳をサポートします。 - ご家庭でのケア指導
ママやパパが自宅でできる
赤ちゃんの緊張を和らげるマッサージや
関わり方をお伝えします。
など、一人ひとりの
赤ちゃんの状態に合わせたケアで
しっかり飲めて
しっかり栄養にできる体づくり
をお手伝いします。
瑞穂区はもちろん、緑区、天白区
南区、港区などからも、多くのママと
赤ちゃんがケアを受けに来られています。
8. まとめ:赤ちゃんの「飲めた!」を育てるために
赤ちゃんの頻繁な吐き戻しは
単なる「よくあること」や「個性」で片付けず
体が発している大切なサインとして
捉えることが重要です。

特に、体重の増え方が気になる場合は
なおさらです。
体の緊張を和らげ
お口の機能を育てるケアは
吐き戻しを改善するだけでなく
その後の健やかな発育の土台作りにも繋がります。
一人で悩まず、ぜひ一度
「産後ケア専門サロン Momの休日」にご相談ください。

赤ちゃんの「飲めた!」という成功体験を
一緒に育てていきましょう。