【満員御礼】パパの手が魔法に変わる?「反り返り・夜泣き」が落ち着く、科学的根拠に基づいた赤ちゃん発育ケア講座
名古屋市のまめっこ遊モア柳原支援センターで開催された、パパ向け赤ちゃん発育ケア講座のレポート。
毎回満席の理由とは?
反り返りや夜泣き、向き癖の根本原因を解剖学・発達学から解説。
ヘルメット療法や整体に通う前に知ってほしい「ホームケア」の重要性について詳しく綴ります。
こんにちは!
赤ちゃんの「姿勢」と「発達」の専門家として、日々多くのご家族のケアに携わらせていただいております。
さて、先日、名古屋市北区にある「まめっこ 遊モア柳原支援センター」にて、パパさん向けの赤ちゃんケア発育講座に登壇させていただきました。
今回で第3回目となるこの講座。
おかげさまで、告知後すぐに満席となり、今回もキャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりでした。
(当日、体調不良でやむなくキャンセルされたご家族、本当に残念ですが、寒暖差のある時期ですので、どうか無理なさらずお大事になさってくださいね。またのタイミングでお会いしましょう!)
「パパが赤ちゃんケア?」と思われるかもしれませんが、実はパパの手こそ、赤ちゃんをリラックスさせる大きな可能性を秘めています。
今回は、講座の様子を振り返りつつ、
「なぜ、今ホームケアが必要なのか?」
「ヘルメット療法や整体に通う前に知っておくべきこと」
など、少し踏み込んだプロの視点もお話ししたいと思います。
かなりの長文になりますが、育児に悩むすべてのパパ・ママに届けたい内容です。
ぜひ最後までお付き合いください。
目次
- 悩みのないパパ・ママなんていない!現場で聞いたリアルな声
- 私のケアが「マッサージ」ではなく「発育ケア」である理由
- 2-1. 解剖生理学・運動学・発達学を取り入れた「科学的」アプローチ
- 2-2. 原始反射をコントロールして「生きやすさ」をつくる
- 赤ちゃんの成長に不可欠な「3つの柱」
- 3-1. 【よく寝る】睡眠と自律神経の深い関係
- 3-2. 【よく食べる】吐き戻しの原因は「お腹の硬さ」?
- 3-3. 【よく動く】抱っこ紐の中だけでは育たない機能
- わずか25分で激変!「横抱き」が苦手な子が丸くなった奇跡
- 【重要】プロとして警鐘を鳴らしたい「整体通い」と「ヘルメット療法」の盲点
- 5-1. ヘルメットで「頭の形」は治っても「体の使い方」は治らない
- 5-2. 「数日で資格取得」した施術者が増えている現状
- 結論:最強のケアは「お家でのパパ・ママの手」にある
- まとめ:支援センターで講座を続ける本当の理由

1. 悩みのないパパ・ママなんていない!現場で聞いたリアルな声
今回の講座に参加されたご家族。
お一人お一人にお話を伺うと、やはり「切実な悩み」を抱えていらっしゃいました。
- 「抱っこしようとすると、エビのように反り返ってしまい、危なくて仕方がない」
- 「夜中に何度も起きて泣く(夜泣き)。何をしても泣き止まない」
- 「ずりバイが、前に進めず後ろに下がってしまう」
- 「横抱きを極端に嫌がり、縦抱きしかさせてくれない」
- 「頭の形が平になってきた」
これらを「赤ちゃんの個性だから」「時期が来れば治るから」と諦めてしまっていませんか?
実は、これらの悩みにはすべて「理由」があります。
悩みのないパパ・ママはいません。
だからこそ、私は「そのうち改善するでしょうか」ではなく、
「なぜそうなるのか?」という根本原因をお伝えすることから始めています。
2. 私のケアが「マッサージ」ではなく「発育ケア」である理由
世の中には「ベビーマッサージ」と呼ばれるものがたくさんあります。もちろん、親子のスキンシップとして素晴らしいものです。
しかし、私が提唱しているのは、それとは一線を画す「赤ちゃん発育ケア」です。
2-1. 解剖生理学・運動学・発達学を取り入れた「科学的」アプローチ
私のメソッドは、解剖生理学・運動学・発達学といった医学的な基礎知識をベースに構築されています。「ここを撫でると気持ちいい」という感覚的なものではなく、「ここの筋肉が緊張しているから、この関節が動かない。だから緩める」という論理的なアプローチです。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、安心してください。
ご家庭でパパさんが毎日実践できるよう、「安心・安全」かつ「簡単」にアレンジしています。専門知識を噛み砕き、誰でも再現できる技術に落とし込むことこそ、私の役割だと考えています。
2-2. 原始反射をコントロールして「生きやすさ」をつくる
もう一つの特徴が**「原始反射」**の活用です。
赤ちゃんには、生まれつき備わっている無意識の反射(原始反射)があります。
原始反射は、でなくても問題だし、強く出てしまっても問題です。
例え、背中スイッチも原始反射の1つですし、「つかまり立ち」からのよちよち歩きで転倒するとに反射で手が出て、頭をぶつけないようにします。よく頭をぶつけてしまうのは、この反射が弱いからです。向き癖も同じように反射が関係してくるんです。
私のケアでは、この反射を応用していくアプローチも含めています。
3. 赤ちゃんの成長に不可欠な「3つの柱」
講座の冒頭に、パパさんたちにお伝えしたのが、赤ちゃんにとって重要な3つの要素です。
3-1. 【よく寝る】睡眠と自律神経の深い関係
「寝る子は育つ」と言いますが、これは単なることわざではありません。
睡眠不足は、赤ちゃんのホルモンバランスを崩し、自律神経の乱れを招きます。体が常に緊張状態(交感神経優位)にあると、筋肉が硬くなり、さらに眠れなくなるという悪循環に陥ります。ケアによって体をリラックスさせることは、良質な睡眠への第一歩です。
3-2. 【よく食べる】吐き戻しの原因は「お腹の硬さ」?
「よく吐き戻すんです」というお悩みも多いですが、これはお腹周りの筋肉が硬く緊張していることが原因の場合があります。
お腹が硬いと、せっかく飲んだミルクや母乳がスムーズに消化管へ収まらず、逆流しやすくなります。結果として栄養が吸収されず、体重が増えないという悩みにつながります。
3-3. 【よく動く】抱っこ紐の中だけでは育たない機能
便利グッズである「抱っこ紐」。移動には欠かせませんが、長時間入れっぱなしになっていませんか?
固定された状態では、関節が可動しません。赤ちゃんは、手足をバタバタさせ、関節をいっぱい動かすことで、脳が「自分の体の地図」を作っていきます。
私のケアは、この関節可動域を広げ、赤ちゃんが「自分で動く楽しさ」を知るためのサポートを行います。

4. わずか25分で激変!「横抱き」が苦手な子が丸くなった♪
座学で「ケアの大切さ」を理解していただいた後、いよいよ実技です。
今回は5~6ヶ月のお子さんが中心でした。
驚いたことに、同じ月齢のお子さんが集まった安心感からか、誰一人泣くことなく、みんなニコニコ!
参加されたパパさんたちは、非常に前向きで積極的。
「この触り方で合ってますか?」
「力加減はどうですか?」と質問が飛び交い、笑いの絶えない楽しい時間となりました。
そして、25分程度のケアを終えた後。
その効果は…
「あれっ!? 全然嫌がらない!」
今まで横抱きにしようとすると棒のように突っ張っていた赤ちゃんが、パパ・ママの腕の中でふんわりと丸くなっているのです。
Cカーブを描くような、理想的な抱っこの姿勢です。
ママさんも思わず、
「えー!すごい!いつもこんなに丸まれないのに!すごく抱きやすくなってる!」
と驚きの声を上げていました。
パパの大きくて温かい手でケアされたことで、赤ちゃんの背中や股関節の緊張が解け、本来の柔軟性を取り戻した瞬間でした。
パパさんの自信に満ちた表情が、とても印象的でした。

5. 【重要】プロとして警鐘を鳴らしたい「整体通い」と「ヘルメット療法」の盲点
少し脱線していまいますが、少しお話もさせてください。
最近、「赤ちゃんの頭の形」を気にして、高額なヘルメット療法(最近は、30万程度ヘルメット療法も出てきました)や、赤ちゃん整体に通う方が急増しています。
5-1. ヘルメットで「頭の形」は治っても「体の使い方」は治らない
ヘルメット療法は確かに頭の形を矯正する手段の一つです。
しかし、ヘルメットを被るだけでは、その歪みを作ってしまった原因である「向き癖」や「強烈な反り返り」、「体の使い方の左右差」までは改善できません。
体が歪んだまま頭の形だけを整えても、根本的な発育の課題は残ったままになってしまうのです。
5-2. 「数日で資格取得」した施術者が増えている現状
また、悲しいことですが、赤ちゃん整体の世界も玉石混交です。
わずか数日の講座を受講しただけで、すぐに見様見真似で「赤ちゃん整体」を開業してしまう、素人同然の施術者も増えてきました。
その素人整体は、解剖生理学の知識’ゼロ’で、結局SNSを参考にしてやっているだけの整体師も多いの現状なんです。
デリケートな赤ちゃんの体を扱うには、深い知識と経験が必要です。
頭をだけ触って、頭の形は変わりません!
「週に何回も通院させて高額な回数券を勧める」ような場所には、どうか気をつけてください。
6. 結論:最強のケアは「お家でのパパ・ママの手」にある
私は、自身のサロンで施術を行っていますが、最近考え方が大きく変わりました。
「赤ちゃんの発育ケアは、ホームケアで十分だ」と。
現在、私のサロンでは、私が施術をして終わりではなく、「ご自宅でできる正しいケアの方法をお伝えする(親御さんへの技術移転)」というスタイルに切り替えています。
なぜなら、週に1回サロンに通ってプロの施術を受けるよりも、「毎日お家で、パパやママがケアする」ほうが、圧倒的に改善が早く、うまくいくことが多いからです。
通院は、赤ちゃんにとっても、親御さんにとっても大きな負担です。
時間もお金もかかりますし、移動自体がストレスになることもあります。
- お風呂上がりのリラックスタイム
- ご機嫌が良いお昼間
- タミータイム(うつ伏せ遊び)のついで
- 寝かしつけの前
家であれば、赤ちゃんの機嫌に合わせて、どのタイミングでもケアができます。
そして何より、一番大好きなパパ・ママに触れられることが、赤ちゃんにとって最高の「ケア」になるり、将来自己肯定感が高くなると思います。
だって、パパ・ママから愛情をいっぱいもらっているからです。
7. まとめ:支援センターで講座を続ける本当の理由
私がサロンワークだけでなく、こうして地域の支援センターで講座を続けている理由。
それは、「正しい知識と技術さえあれば、専門家に頼りすぎなくても、家族の手で赤ちゃんは健やかに育つ」ということを伝えたいからです。
今回の講座に参加されたパパさんたちは、その「魔法の手」を手に入れました。
ぜひ今日から、わが子とのスキンシップを楽しみながら、発育をサポートしてあげてください。
次回の開催は来年の予定です。
タイミングが合えば、ぜひご参加をお待ちしております。
赤ちゃんの「今」の体を知ることは、将来の「健やかな成長」への最大のプレゼントになりますよ。
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