【ヘルメット療法】デメリットも知って！赤ちゃんの頭の形矯正

2025年6月22日

「ヘルメット療法って、本当に効果があるの？」

「費用が高いけど、やる価値はある？」

「ヘルメット以外に
頭の形を良くする方法はないの？」

赤ちゃんの頭の形、特に向き癖や寝かせ方によって

生じる歪み（斜頭症、短頭症など）は
多くのママが悩む問題です。

近年、ヘルメット療法が注目されていますが
高額な費用や長期間の装着など …

デメリットも少なくありません。

今回は、赤ちゃんの
頭の形矯正に関する専門家である私が

ヘルメット療法のメリット・デメリット
ヘルメット療法で改善しないこと

そして、ヘルメット療法以外の選択肢について
詳しく解説します。

赤ちゃんの頭の骨は、大人と比べて
非常に柔らかく、変形しやすい

という特徴があります。

これは、赤ちゃんが狭い産道を
通って生まれてくるため

そして生まれてからの
急激な脳の成長に対応するためです。

赤ちゃんの頭の形が歪む主な原因は
以下の3つです。

出産時の圧迫
分娩時に、産道を通る際に
頭に圧力がかかり、変形することがあります。

特に、吸引分娩や鉗子分娩の場合は、頭の形が
一時的に変形しやすい傾向があります。
向き癖
赤ちゃんがいつも同じ方向を
向いて寝ていると、頭の片側だけに

圧力がかかり、平らになったり
左右非対称になったりすることがあります。
寝かせ方
長時間、同じ姿勢で寝かせていると
頭の形が歪むことがあります。

特に、硬い布団や枕を使用している場合は
注意が必要です。

ヘルメット療法とは…

特殊なヘルメットを赤ちゃんに装着させることで
頭の形を矯正する治療法です。

メリット

デメリット

ヘルメット療法は、頭の形の歪みを矯正する効果が
期待できますが、万能ではありません。

ヘルメット療法では
以下のことは改善できません。

向き癖
ヘルメット療法は、頭の形を
矯正するものであり

向き癖そのものを治すことはできません。

向き癖の原因（筋性斜頸、体の緊張など）を
解消するためのケアが必要です。
反り返り
向き癖と同様に頭の形を矯正するものであり
赤ちゃんの反り返りを治すことはできません。

反り返りの原因（筋肉の緊張、原始反射など）
を解消するためのケアが必要です。
体の緊張
同様に頭の形を矯正するものであり
赤ちゃんの体の緊張を
和らげる効果はありません。

体の緊張の原因
（出産時のストレス、抱っこの仕方など）
を解消するためのケアが必要です。
根本原因の解決
向き癖や、体の緊張など、根本原因を
解決しないと、ヘルメットを外すと

頭の形が元に戻ってしまう可能性があります。

ヘルメット療法には、高額な費用以外にも
以下のようなデメリットがあります。

赤ちゃんのスキントラブル
ヘルメットを長時間装着するため
汗や摩擦によって、かぶれや湿疹などの

スキントラブルが起こることがあります。
長時間の装着によるストレス
1日23時間程度の装着が必要なため
赤ちゃんによっては

ストレスを感じることがあります。
見た目に対する抵抗感
ヘルメットを装着している姿に、
抵抗感を感じる親御さんや
周囲の目が気になるという方もいます。

また、親族などから
理解を得られないこともあります。
定期的な通院の負担
ヘルメットの調整や、頭の形のチェックの
ために、定期的に通院する必要があります。

赤ちゃんの頭の形を整える方法は
ヘルメット療法だけではありません。

抱っこの仕方
まんまる抱っこ（Cカーブ抱っこ）を
心がけましょう。

赤ちゃんの体の緊張を和らげ
頭の形を整える効果があります。
寝かせ方
向き癖がある場合は、意識的に
反対側を向かせるようにしましょう。

タオルやクッションを使って
体の向きを変えるのも効果的です。

仰向け、横向き、うつ伏せなど
様々な体勢で寝かせるようにしましょう。

ただし、うつ伏せ寝は
SIDS（乳幼児突然死症候群）のリスクを
高める可能性があるため

必ず保護者の目の届く範囲で行い
長時間にならないように深く注意しましょう。
授乳の工夫
左右交互に授乳することで、赤ちゃんの首や
肩の筋肉のバランスを整え

向き癖を予防できます。
マッサージ＆ストレッチ
赤ちゃんの首や肩、背中などを優しく
マッサージして、筋肉の緊張をほぐします。

赤ちゃんの手足を優しく曲げ伸ばししたり
股関節を回したりして、体の柔軟性を高めます。