「産後、なんだか骨盤がグラグラする…」
「腰痛や恥骨の痛みが、ずっと続いている」
「くしゃみで尿もれ。これいつか本当に治るの?」
命がけで大切な我が子に会えた感動と幸せ。
その一方で、これまで
経験したことのないような体の変化に
戸惑いや不安を感じていませんか?
多くのママが経験することだからと
「みんなそうだから」
「時間が経てばそのうち治るだろう」
と、つい自分のことは後回しにして
痛みを我慢しながら
毎日必死に育児を頑張っている方も
多いのではないでしょうか。

実は、こうした産後のお悩みは
昔に比べて今、より多くのママたちが
抱えやすくなっているかもしれません。
女性の社会での活躍が当たり前になった今
キャリアを積んでから出産を迎える方も増え
30代、40代で初めての出産を
経験することも珍しくなくなりました。
一般的に、年齢を重ねてからの出産は
若い頃の出産に比べて
骨盤周りの組織が硬くなる傾向があり
分娩時間が長引いたり
赤ちゃんがママのお腹の中で
ゆっくり大きく育ったりすることがあります。

そして、この
「長引いたお産」や「大きな赤ちゃん」
こそがママの骨盤に想像以上のダメージを
与えてしまう大きな要因であることが
数々の医学的な論文によって
指摘されているのです。
だからこそ、「そのうち治る」という考えは
とても危険かもしれません。
あなたが今感じている不調は
決して気のせいではなく
”ダメージを受けた骨盤が助けを求めている”
【体からの大事なサイン】なのです。

この記事では…
少しドキッとするタイトルですが
信頼できる医学論文で報告されている
「出産による骨盤ダメージ」の真実と
この先あなたが笑顔で子育てをしていくために
後悔しないために知っておくべきケアについて
分かりやすくお伝えします。
【原因①】長引いたお産が骨盤に与えるダメージ
お産にかかる時間は、本当に人それぞれ。
その中でも、特に骨盤に負担がかかるのが
赤ちゃんが生まれてくるための
「いきむ時間」(分娩第2期)です。

「なかなか赤ちゃんが
下りてこなくていきむ時間が長かった…」
そう記憶しているママもいるかもしれませんね。
この「いきむ時間」が長引くと
骨盤の底で内臓をハンモックのように
支えている「骨盤底筋群」という大切な筋肉に
長時間大きな圧力がかかり続けてしまいます。

その結果、筋肉が傷ついたり
過剰に伸びきってしまったりするのです。
《骨盤底筋群が傷つくと…》
- 尿もれ、便もれ
- お風呂で膣にお湯が入る感覚
- 慢性的な骨盤周りの痛み
- 性交痛など、性機能の悩み
- 将来的な子宮脱のリスク
さらに、長時間の圧迫は骨盤の前側にある
「恥骨」の結合部分にも影響します。
出産時に骨盤が開くのは自然なことですが
開きすぎてしまう「恥骨結合離開」が起こると
歩いたり寝返りをうったりするだけで
激痛が走ることも…

また、骨盤ダメージはこれだけに留まりません。
長時間のお産はママの体力も消耗させるため
産後の大出血や感染症
足のしびれや痛みにつながる神経ダメージ
のリスクも高まることが報告されています。
ちなみに、上手ないきみ方も重要です。
助産師さんの
「はい、いきんでー!」
「フゥーっと力を抜いてー!」
という声かけ、実は骨盤底筋群への
ダメージを最小限にするための大切なガイド。

自己流で力みすぎると、かえって損傷を
悪化させてしまうこともあるのです。
【原因②】大きな赤ちゃんと骨盤のダメージ
「おっきいね!」
と誰もが驚くような元気で大きな赤ちゃん。
本当に誇らしいことですよね。
その分、ママの体は
とっても頑張ってくれました。
特に、出生体重が
4000g以上の赤ちゃんの場合…
産道を通るときに骨盤底筋群が
極限まで引き伸ばされます。

ときには
”筋肉が骨から剥がれてしまうほどの強い力”
(裂離骨折)がかかることも。
もちろん、赤ちゃんの大きさも
恥骨結合離開のリスクを高める要因になります。
【原因③】双子・三つ子ちゃん(多胎妊娠)の場合
双子や三つ子ちゃんを妊娠中のママは
お腹が大きくなる分、妊娠中から
骨盤への負担はシングル妊娠のママ以上です。
大きくなった子宮に骨盤が常に圧迫されるため
妊娠中から骨盤の歪みや
痛みに悩まされることも少なくありません。

また、早産や妊娠高血圧症候群などの
リスクも高まるため
出産方法もより慎重な判断が必要になります。
帝王切開なら骨盤は大丈夫?
「私は帝王切開だったから、骨盤は大丈夫」
と思っていませんか?
実は、それは大きな誤解です。

《帝王切開になる理由》
赤ちゃんの頭がママの骨盤の大きさに合わず
通り抜けられない「児頭骨盤不均衡(CPD)」や
赤ちゃんの肩が引っかかってしまう「肩甲難産」
など…
ママと赤ちゃんの安全を第一に考えた結果
帝王切開が選択されることがあります。
どんなお産も、命がけの素晴らしいお産です。
《帝王切開後の体》
帝王切開は、赤ちゃんが産道を通らないため
骨盤底筋群への直接的なダメージは
少ないかもしれません。
しかし…
- お腹の筋肉を切開するため
腹筋がうまく使えず骨盤が不安定に - 傷の痛みをかばうことで
姿勢が崩れて骨盤が歪みやすい
といった、特有のダメージがあります。

そのため、帝王切開のママにも
産後の骨盤ケアは絶対に必要なのです。
まとめ:後悔しないために、今すぐできること
ここまで読んで
「私のことだ…」
と不安になった方もいるかもしれません。
でも、大丈夫。
一番大切なのは、
過去のお産を悔やむことではなく
「これからどうケアしていくか」です。

論文でも、妊娠中の適度な運動や
体重管理が推奨されていますが
どんなに準備をしても、出産による
ダメージをゼロにすることはできません。
だからこそ
産後のケアが何よりも重要なのです。
「この痛み、いつまで続くの?」
という問いに、医学的には
産後12週間(約3ヶ月)を過ぎても痛みや
違和感が残るケースもある
と報告されています。
焦る必要はありませんが
それは
「自然には治りにくいですよ」
という体からのサイン。

ダメージを受け、ホルモンで緩んだ骨盤は
放置すると歪んだまま固まってしまいます。
それが、数年後、数十年後の
腰痛、股関節痛、体型の崩れ、尿もれ
といった更なる不調の引き金になるのです。
【当サロンからのメッセージ】
「私の骨盤、どうなっているんだろう?」
「セルフケアだけじゃ不安…」
もし少しでもそう感じたら
ぜひ一度、専門家にご相談ください。

当サロンでは…
お一人お一人の骨盤の状態やお産の状況
そして現在のお悩みまで丁寧にお伺いし
あなたの体に合ったケアプランをご提案します。
自己流のケアで痛めてしまったり
間違った知識で遠回りしてしまったりする前に
ご自身の体の状態を正しく知ることが
回復への一番の近道です。

ママの笑顔は、家族の太陽です。
私たちが、あなたが笑顔で育児を楽しめるよう
全力でサポートします。
まずはお気軽にご相談くださいね。