赤ちゃんにも向きがあるのは子育てを経験していたら感じることはあると思います。
ではその向き癖って、なんでおきるのでしょう?
新生児の向きぐせが強い理由
①向き癖はお腹の中にいるときから?
じつは生まれて来る段階ですでに向き癖があることもあります。
お産が始まる前の1~4週間、
赤ちゃんはお母さんの骨盤内に頭を入れて固定させます。
このとき正面ではなく横を向いて固定されるので、生まれた後も
「気持ちよかったお母さんのお腹の中で向いていた方向」が好きになるようです。
産道を通って子宮外に出るときに
胎児の先進部は後頭部になるので、
産道に圧迫されて新生児の頭は後ろに出っ張っています。
そうすると生まれた後は仰向けで正面を向くと不安定になるので、
赤ちゃんは左右どちらかに首を向けた
横向きの姿勢を好みます。
②姿勢反射
生後0~4ヶ月には
いったん横を向いてしまうと、
その方向の手足を伸ばして反対則の手足を曲げるという
姿勢反射 (非対称性筋緊張性頚反射, ATNR) が出現します。
これが出ると反対側を向きにくくなるので、
反対側を向かせたいときは
この姿勢反射が消えているときに
体位変換するとよいでしょう。
斜頭より絶壁の方にフォーカスを
赤ちゃんは生後4ヶ月までは
多かれ少なかれ頭の形が左右非対称になります。
頭蓋骨はまだ柔らかくその縫合もゆるいので
ほとんどの赤ちゃんは生後10ヶ月頃には
左右非対称が目立たなくなります。
ですが、後頭部が真っ平らになる「ゼッペキ (絶壁)」は自然には治りにくいので、
左右差よりはゼッペキ(絶壁)の予防を意識したほうがよいでしょう。
予防策
■タオルを肩枕に使う
タオルを丸太状に丸めた肩枕 (径4~5cmくらい) を
赤ちゃんの肩の下に入れて、
肩の位置を少し上に (2~3cmくらい) 持ち上げてあげて下さい。
こうすると赤ちゃんは真横ではなく
斜め横を向くようになるので、
自力でも左右に向きやすくなります。
この姿勢は気道の通過がスムーズになるので
赤ちゃんが呼吸しやすいという利点もあります。
■ドーナツ枕を使う
後頭部にドーナツ枕を当てれば上記の姿勢 (sniffing position) を保ちやすくなるので、
頭蓋骨の片方だけが平坦になるのを防ぎやすくなります。
赤ちゃんが機嫌がいいとき、
パパ・ママの余裕があるときに
是非トライせてみてください。
なんでも”やらなきゃ”になってしまうと自分を追い詰めてしまい、
子育てが楽しくなくなってしまうかもしれません。
今しかないこの時間を大切に、
楽しく子育てをしてくださいね♪
シッター日記
先日、かわいい女の子の赤ちゃんが遊びに来てくれました!
おもちゃで遊ぶのが大好きなようで、
くるっと寝返りをして
じーっと見つめたり、
お口に近づけてみたり。
スッタフの膝の上で上手におもちゃを握って
遊ぶ姿もありました♪