「朝起きたら、手がしびれて動かない…」
「指がこわばって、曲げ伸ばしがつらい…」
「授乳や抱っこで、手首が痛い…」
産後の手のしびれやこわばりは
多くのママが経験するつらい症状です。
日常生活や育児にも支障をきたし
精神的にもストレスを感じてしまいますよね。
「もしかして、リウマチ…?」と
不安に思っている方もいるかもしれません。

この記事では、産後ケアの専門家である私が
産後の手のしびれ・こわばりの原因
リウマチとの関係、そして、自宅でできる対処法と
専門家によるケアについて詳しく解説します。
名古屋市瑞穂区で産後ケアをお探しの方
手根管症候群、腱鞘炎、ドケルバン病
ばね指などと診断された方も
ぜひ参考にしてください。
目次
- はじめに:産後の手、なぜトラブルが起こりやすい?
- 産後の手のしびれ・こわばりの原因
- リウマチの可能性は?産後の関節リウマチ
- 自分でできる!産後の手のしびれ・こわばり対処法
- 専門家によるケア
- まとめ:つらい手のしびれ・こわばり、諦めないで!
1. はじめに:産後の手、なぜトラブルが起こりやすい
産後の体は、妊娠・出産という
大きな変化によって、様々な影響を受けています。
特に、手は、育児や家事で酷使するため
トラブルが起こりやすい部位です。
- ホルモンバランスの変化
- むくみ
- 育児による負担
- 睡眠不足、疲労
これらの要因が複合的に絡み合い
産後の手のしびれやこわばりを引き起こします。

2. 産後の手のしびれ・こわばりの原因
産後の手のしびれ・こわばりの主な原因は
以下の5つです。
2.1 ホルモンバランスの変化
妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンは
出産に備えて関節や靭帯を緩める作用があります。
このホルモンの影響は産後もしばらく続き
手首や指の関節が不安定になり
しびれやこわばりを引き起こすことがあります。
また、産後は、女性ホルモン(エストロゲン)の
分泌が急激に減少します。
エストロゲンには、関節や腱の炎症を抑える
作用があるため、エストロゲンの減少によって
関節や腱に炎症が起こりやすくなり
痛みやしびれ、こわばりを生じることがあります。
2.2 むくみ
妊娠中から産後にかけては
体内の水分量が増加し、むくみやすくなります。
特に、手はむくみが出やすい部位であり
むくみによって神経が圧迫され
しびれやこわばりを引き起こすことがあります。

2.3 手根管症候群
手首にある手根管というトンネルの中を通る
正中神経が圧迫されることで
手のしびれや痛みが生じる病気です。
妊娠・出産によるホルモンバランスの変化や
むくみ、手首の使いすぎなどが原因で
起こりやすくなります。
- 症状
- 親指、人差し指、中指、薬指の一部に
しびれや痛みが生じる - 夜間や明け方に症状が強くなる
- 手を振ったり、指を動かしたりすると
症状が和らぐことがある - 症状が進行すると、細かい作業が
しにくくなる、物がつかみにくくなるなどの
症状が現れる
- 親指、人差し指、中指、薬指の一部に
2.4 腱鞘炎(ドケルバン病、ばね指)
腱鞘炎とは、骨と筋肉をつなぐ「腱」と
腱を包む「腱鞘」という組織に
炎症が起こる病気です。
産後は、育児による手首や指の使いすぎ
ホルモンバランスの変化などが原因で
腱鞘炎になりやすくなります。

- ドケルバン病
親指側の手首に起こる腱鞘炎です。
親指を広げたり、手首を曲げたりすると
強い痛みが生じます。 - ばね指
指の付け根に起こる腱鞘炎です。
指を曲げ伸ばしする際に
引っかかりを感じたり
カクンと跳ねるような動き(ばね現象)が
見られたりします。
3. リウマチの可能性は?産後の関節リウマチ
産後の手のしびれやこわばりは
関節リウマチの初期症状と似ているため
注意が必要です。
関節リウマチとは?
関節リウマチは、自己免疫疾患の一つで
免疫の異常により、関節に炎症が起こり
痛みや腫れ、こわばりなどの症状が
現れる病気です。
進行すると、関節が破壊され
変形してしまうこともあります。
産後の関節リウマチの特徴
- 30〜50代の女性に多く発症する
- 産後(特に出産後3ヶ月以内)に
発症するケースもある - 左右対称の関節に症状が現れることが多い
(両手首、両手指など) - 朝起きた時に、手のこわばりが強い
- 関節の痛みや腫れが、数週間以上続く
- 微熱や倦怠感、食欲不振などの
全身症状を伴うこともある
受診の目安
以下の症状が続く場合は
早めに医療機関を受診しましょう。
- 手のしびれやこわばりが、2週間以上続く
- 痛みが強く、日常生活に支障をきたす
- 複数の関節に痛みや腫れがある
- 発熱や倦怠感など、全身症状がある

何科を受診すべき?
まずは、整形外科または
リウマチ科を受診しましょう。
産後の場合は、産婦人科に
相談しても良いでしょう。
4. 自分でできる!産後の手のしびれ・こわばり対処法
4.1 むくみ対策
- 水分補給
こまめな水分補給を心がけましょう。
ただし、冷たい飲み物は体を冷やすため
常温または温かい飲み物を選びましょう。 - 塩分を控える
塩分の摂りすぎは、むくみを悪化させます。 - カリウムを多く含む食品を摂る
カリウムには、体内の余分な水分を排出する
働きがあります。
バナナ、アボカド、ほうれん草、ひじきなどに
多く含まれています。 - 着圧ソックス
着圧ソックスを履くことで、足のむくみを
軽減し、血行を促進する効果があります。 - マッサージ
手を優しくマッサージすることで
血行を促進し、むくみを改善します。

4.2 ストレッチ&エクササイズ
・手首のストレッチ
- 腕を前に伸ばし、手のひらを上に向けます。
- もう片方の手で、指先をつかみ
手前にゆっくりと引きます。 - 手首が伸びているのを感じながら
30秒キープします。 - 反対側も同様に行います。
・指のストレッチ
- 手をグー、パーと交互に握ったり
開いたりします。 - 指を1本ずつ、ゆっくりと反らせます。
- 肩甲骨はがしストレッチ
肩甲骨周りの筋肉をほぐすことで
腕や手首の負担を軽減します。
4.3 ツボ押し
- 合谷(ごうこく)
手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる部分の
くぼみにあるツボです。
反対側の手の親指で、少し強めに押します。 - 手三里(てさんり)
肘を曲げた時にできるシワの外側から、
指3本分下にあるツボです。
反対側の手の親指で、少し強めに押します。
4.4 日常生活での注意点
- 授乳や抱っこの姿勢
手首に負担のかからない姿勢を
意識しましょう。
クッションなどを活用し
楽な姿勢を保ちましょう。 - 長時間のスマホ操作は控える
長時間同じ姿勢でスマホを操作すると
手首や指に負担がかかります。
こまめに休憩を取り
ストレッチをするようにしましょう。 - 冷やさない
冷えは血行を悪くし、症状を悪化させます。
手首を温めるようにしましょう。

5. 専門家によるケア
「セルフケアだけでは不安…」
「症状がなかなか改善しない」
という方は
専門家によるケアも検討してみましょう。
私の経験上、産後の手のしびれ・こわばりは
ホルモンのアンバランス
むくみの原因がほとんどです。
- 整形外科
レントゲン検査や血液検査などで
症状の原因を詳しく調べてもらえます。
必要に応じて、薬物療法や注射
装具療法などの治療を受けることができます。 - リウマチ科
関節リウマチの診断
治療を受けることができます。 - 産後ケアに特化した院を選びましょう。
6. まとめ:つらい手のしびれ・こわばり、諦めないで!
産後の手のしびれやこわばりは
多くのママが経験するつらい症状ですが
適切なケアを行うことで改善できます。
今回ご紹介した対処法を参考に
ぜひ今日からケアを始めてみてください。
「症状が強い」「セルフケアで改善しない」
という場合は、我慢せずに
専門家にご相談ください。

名古屋市瑞穂区にある
「産後ケア専門サロン Momの休日」では
産後ケアに特化した施術を行っています。
瑞穂区だけでなく、緑区、天白区、南区
港区など、近隣の区からも多くのママさんが
通われ、効果を実感されています。
- 骨盤矯正
骨盤の歪みを整え、体のバランスを
改善することにより
手にかかる負担を軽減します。 - 筋肉調整
凝り固まった筋肉をほぐし
柔軟性を高めます。 - 手根管症候群、腱鞘炎、ばね指に対する施術
- 生活習慣指導
姿勢や授乳、抱っこの際の注意点など
つらい手のしびれ・こわばりを我慢せず
ぜひ一度「産後ケア専門サロン Momの休日」に
ご相談ください。
あなたの症状を改善し、快適な育児生活を
送れるよう、全力でサポートいたします。