無痛分娩でも大丈夫!最後までいきむ力を育てる安産体操

なぜ安産のために「丸くなる」練習が必要?脊柱・骨盤の可動性と股関節の柔軟性が、楽な出産と産後回復に繋がる理由

「安産のために、毎日ウォーキングしてる!」

「体重管理をして安産に備えたい!」

出産を控えたあなたは今
赤ちゃんに会える日を楽しみに

様々な努力をされていることと思います。

その前向きな気持ち、本当に素晴らしいです。

しかし、もしその努力が

「ウォーキング」「スクワット」

「体重管理」だけだとしたら

安産のための準備としては
少しだけ”もったいない”かもしれません。

こんにちは。名古屋市瑞穂区
「産後ケア専門サロン Momの休日」の

院長の坂口です。

「安産のために、何から始めたらいいの?」と

一人で抱え込んでいませんか?

当サロンは、ありがたいことに

「予約1ヶ月待ち」となることも多く
Googleレビューでは
地域No.1の評価をいただいております。



なぜなら、私自身が産後の体の専門家として

ママ一人ひとりのその不安な気持ちに心から
寄り添うことを何よりも大切にしているからです。

この記事が、あなたの悩みを
解決する一歩となれば幸いです。

この記事では
多くの妊婦さんが、見落としがちな

出産本番で本当に役に立ち

産後の回復まで楽にしてくれる
「体の使い方」について

その理由と具体的な準備の方法を
体のプロとして詳しく解説します。


目次

  1. はじめに:「運動しなきゃ」の常識をアップデート!
  2. 【第1章】「安産」の本当の意味と、体のメカニズム
  3. 【第2章】安産の分かれ道:「股関節」と「骨盤底筋」の重要性
  4. 【第3章】なぜ妊娠中に体は硬くなる?安産を妨げる体の変化
  5. 【第4章】妊娠中期から始める!安産のための”しなやか”セルフケア体操
  6. 【第5章】専門家によるマタニティケアという、より確実な選択
  7. 【まとめ】安産の準備は、自信に繋がる

はじめに:「運動しなきゃ」の常識をアップデート!

安産のための準備と聞くと

多くのママが

「体力をつけるためのウォーキング」
「股関節を開くためのスクワット」

を思い浮かべるでしょう。

それらの運動も、もちろん素晴らしいことです。

しかし、出産という
ゴールに向けて本当に重要なのは

「体をしなやかに丸める力」

「股関節を柔らかく保つこと」

この、一見地味に見える2つの要素こそが

出産のスムーズさと
産後のあなたの体を大きく左右する

隠れた主役なのです。

この記事を読み終える頃には

あなたの「安産準備」の常識はアップデートされ
出産本番への自信が深まっているはずです。


【第1章】「安産」の本当の意味と、体のメカニズム

1-1. あなたが目指す「安産」とは?

まず、安産の定義について
少しだけ考えてみましょう。

一般的には

「分娩時間が短く、スムーズに出産すること」

を指しますよね。

しかし、私たち産後ケアの専門家は

「出産がスムーズで産後の回復が早いこと」

が、本当の意味での「安産」だと考えています。

出産はゴールではありません。

そこから始まる、赤ちゃんとの
長い育児生活のスタート地点です。

そのスタートを、心身ともに
できるだけ良いコンディションで切るための準備。

それが、これからお話しする
安産体操の本当の目的なのです。


1-2. 赤ちゃんが出てくる仕組み:「骨盤の開き」の真実

出産時、赤ちゃんが産道をスムーズに通るために
骨盤はただ横に広がるだけではありません。

実は、骨盤全体が後ろに傾き(後弯:こうわん)

恥骨が上がることで、産道の入り口
(骨盤入口部)が最大限に広がるのです。

この「骨盤を後ろに傾ける」動きが

赤ちゃんが産道にスムーズに入ってくるための
最初の、そして最も重要なステップです。


1-3. なぜ「体を丸める」動きが最重要なのか?

では、どうすれば骨盤は
うまく後ろに傾いてくれるのでしょうか。

その答えは、背骨(脊柱)にあります。

骨盤がスムーズに後弯するためには

その上につながっている背骨が
しなやかに丸まることが不可欠なのです。

背骨が、例えば妊娠中の反り腰などで
ガチガチに固まっていると…

骨盤は後ろに傾きたくても傾けません。

また、体を丸めることで
お腹に力が入りやすくなり(腹圧が高まり)

いきむ力が効率よく赤ちゃんに伝わります。

つまり、背骨と骨盤の
「しなやかに丸まる力」こそが

赤ちゃんの通り道を広くし、ママのいきむ力を
最大限に引き出す鍵なのです。


【第2章】安産の分かれ道:「股関節」と「骨盤底筋」の重要性

背骨や骨盤の「丸まる力」と並んで
安産のために欠かせないのが

「股関節」「骨盤底筋」の状態です。

この2つのパーツが
出産の流れを大きく左右します。


2-1. 骨盤の動きを支配する「股関節」の柔軟性

骨盤がスムーズに開くためには

その土台となる股関節が柔らかく
自由に動くことが絶対条件です。

想像してみてください。

硬く錆びついた蝶番(ちょうつがい)のドアは
スムーズに開閉できませんよね。

それと同じで、股関節がガチガチに硬いと
せっかく骨盤が開こうとしているのに

その動きに物理的なブレーキをかけてしまいます。

股関節の健康は、生涯にわたって重要であり

例えば国際股関節発育不全協会(IHDI)なども
その機能の重要性を広く啓蒙しています。

妊娠中から股関節の柔軟性を保つことは
スムーズな出産だけでなく

産後の腰痛や股関節痛の予防にも繋がる
非常に大切なケアなのです。


2-2. 出産の最終段階を支える「骨盤底筋」の弾力性

骨盤底筋は、骨盤の底で
ハンモックのように内臓を支えている筋肉群です。

出産時、赤ちゃんが
産道を通り抜ける最後の関門で

この骨盤底筋は風船のように大きく引き伸ばされ
赤ちゃんの頭が出てくるのを助けます。

この時に必要なのは

ただ強いだけでなく
しなやかに伸び縮みでき「弾力性」です。

妊娠中から骨盤底筋が凝り固まっていると…

出産時にうまく伸びずに裂けてしまったり
(会陰裂傷)、産後に緩みきってしまって
尿もれの原因になったりします。

妊娠中から骨盤底筋を意識し
しなやかな弾力性を保つケアをしておくことが


会陰切開を避け
産後のトラブルを防ぐための鍵となります。


【第3章】なぜ妊娠中に体は硬くなる?安産を妨げる体の変化

「妊娠前は、もっと体が
柔らかかったはずなのに…」

そう感じるのは、あなただけではありません。

妊娠中の体は、これから解説する理由によって

安産に必要な
「しなやかさ」が失われやすい状態にあります。


3-1. 避けられない「反り腰」が引き起こす悪循環

妊娠週数が進み、お腹が大きくなってくると
多くの妊婦さんはバランスを取るために

腰を反らせる「反り腰」の姿勢になります。

これは、重くなったお腹を支えるための
自然な反応ですが、この「反り腰」がくせ者。

背骨が常に「反っている」状態が続くことで

その逆の動き

つまり「背骨を丸める」という動き

どんどん苦手になってしまうのです。

脳が「反る」姿勢を
当たり前だと記憶してしまうと

いざ出産本番で

「体を丸めていきんで!」

と言われても、硬くなった背骨はうまく動かず
骨盤がスムーズに開くのを妨げてしまいます。


3-2. ホルモン「リラキシン」の光と影

妊娠中から分泌されるホルモン
「リラキシン」は、骨盤周りの靭帯を緩め

赤ちゃんが通りやすくしてくれる
安産のための素晴らしいホルモンです。

しかし、その一方で、全身の関節を
緩めてしまうため、体は不安定になります。

体は、その不安定さを補おうとして
無意識に周りの筋肉をガチガチに緊張させて

体を支えようとします。

この「守るための緊張」
結果的に股関節の動きを硬くしたり

背骨のしなやかさ
奪ったりする原因にもなるのです。


3-3. 無痛分娩を考えているママこそ、体の準備が不可欠な理由

「無痛分娩だから、痛みもないし
体の柔軟性は関係ないのでは?」

そう考えるのは、少し待ってください。

むしろ、無痛分娩を計画しているママにこそ
この「体の準備」は非常に重要です。

無痛分娩では、麻酔の影響で

「いきむ感覚」が分かりにくくなったり
いきむ力が弱まったりすることがあります。

そんな時、あなたの体を助けてくれるのが
物理的に「いきみやすい体」です。

背骨や骨盤がしなやかに丸まり
股関節が柔らかければ


弱い力でも効率よく腹圧がかかり
赤ちゃんにしっかりと力を伝えることができます。

「麻酔で感覚がなくても
体がちゃんと仕事をしてくれる」

この準備をしておくことが

最後まで自分の力で産むための
大きなお守りになるのです。


【第4章】妊娠中期から始める!安産のための”しなやか”セルフケア体操

妊娠中期(安定期)に入り
体調が落ち着いてきたら

安産のためのセルフケアを始めましょう。

ここでは、誰でも安全に始められる

体の「しなやかさ」を
引き出すための体操をご紹介します。


4-1. 脊柱と骨盤の「丸まる力」を高める体操

  • キャット&カウ
    出産本番の「丸まる」姿勢を練習する
    最も代表的で効果的なエクササイズです。

    呼吸と連動させることで
    リラックス効果も高まります。



    1.四つん這いになります。

    手は肩の真下
    膝は股関節の真下に置きましょう。


    2.息をゆっくり吐きながら

    おへそを覗き込むように
    背中を天井に向かって丸めていきます。


    3.息を吸いながら、今度はゆっくり
    背中を反らせ、目線は少し斜め上に向けます。


    4.この動きを、呼吸に合わせて
    10回ほど繰り返しましょう。


    詳しいやり方は
    こちらの動画を参考にしてください。

4-2. 「股関節の柔軟性」を引き出すストレッチ

  • 四つん這いでの股関節回し

    お腹に負担をかけずに
    股関節の可動域を広げることができます。


    1.四つん這いの姿勢から
    片方の膝を少し持ち上げます。

    2.持ち上げた膝でゆっくりと
    大きな円を描くように、股関節を回します。

    3.前回し、後ろ回しを各10回ずつ行い
    反対側も同様に行います。

    詳しいやり方は
    こちらの動画も参考になります。

  • あぐらストレッチ
    硬くなりがちな股関節の内側
    (内転筋)を優しく伸ばします。

    1.床に座り、足の裏と
    裏を合わせてあぐらをかきます。

    2.両手で足先を持ち、背筋を伸ばします。

    3.息を吐きながら
    ゆっくりと上体を前に倒します。

    4.気持ち良いと感じる角度で
    30秒ほどキープしましょう。

4-3. 「骨盤底筋」の弾力性を保つエクササイズ

骨盤底筋は、ただ締めるだけでなく
緩めることも大切です。

しなやかな弾力性を育てましょう。

  1. 仰向けに寝て、膝を立てます。
  2. 息を吐きながら
    膣と肛門を優しくキュッと締めます。
  3. 今度は息を吸いながら、ゆっくりと緩めて
    リラックスさせます。
  4. この「締める・緩める」
    10回ほど繰り返します。

【第5章】専門家によるマタニティケアという、より確実な選択

5-1. なぜプロのケアが必要なのか

セルフケアは、安産のための体づくりにおいて
非常に重要で、効果的な方法です。

しかし…

「ストレッチのやり方、本当に合っているかな?」

「自分の体の歪みや硬さの本当の原因が知りたい」

「もっと効果的に、安全に体を整えたい」

と感じることもありますよね。

産後の体と同様、妊娠中の体も
一人ひとり全く違います。

自己流のケアだけでは

なかなか改善しない体の硬さや、自分では
気づけない歪みが存在することも事実です。

専門家によるマタニティケア(マタニティ整体)

あなたの体の状態をプロの視点から正確に評価し
セルフケアでは届かない深層部の筋肉や関節に

安全な手技でアプローチすることができます。

いわば、安産への道をナビゲートしてくれる
心強いプロのトレーナーのような存在なのです。


5-2. 名古屋で専門的なマタニティケアを受けるなら

「産後ケア専門サロン Momの休日」では

産後だけでなく

安産を目指す妊娠中期以降のママのための
専門的なマタニティケアも提供しています。

国家資格「柔道整復師」であり

総合病院のリハビリテーション科での
勤務経験もある私が…

  • あなたの現在の体の状態、特に脊柱
    骨盤・股関節
    の可動性を正確に評価します。

  • 妊娠中でも体に一切の負担をかけない
    非常にソフトな手技

    硬くなった筋肉や関節を緩めていきます。

  • 出産本番で活きる
    あなたに合った体の使い方や呼吸法を

    パーソナルにアドバイスします。

一人ひとりの状態に
合わせたオーダーメイドのケアで

あなたの安産を「体の構造」という観点から
全力でサポートします。

保育師が常勤しておりますので

「上の子がいるから、自分のケアは後回し…」

となりがちな、2人目以降の妊婦さんも
安心してご来院いただけます。


【まとめ】安産の準備は、自信に繋がる

安産のためにできることは

ただ祈ったり、ジンクスを
気にしたりすることだけではありません。

科学的な体のメカニズムを理解し

「自分の体を、自分で
安産しやすい状態に整えてあげる」


という、主体的で具体的な準備があるのです。

「私は、やるべきことをやってきた」

妊娠中からの正しい体の準備は
そうした揺るぎない自信となり

出産本番で冷静に
そして力強く赤ちゃんを迎えるための

一番のお守りになります。

そして、その努力は
出産というゴールを越えて

「産後の楽な体」という、未来のあなたへの
最高のプレゼントにもなるのです。

「自分に合ったケアの方法が知りたい」

「出産に向けて、体を万全に整えたい」

そう願う名古屋市、そして近隣の緑区
天白区、南区、港区などのママ。

一人で不安を抱えず、ぜひ一度

「産後ケア専門サロン Momの休日」
にご相談ください。

しなやかな体と自信を持って
素晴らしいお産の日を迎えましょう!


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